時効警察 全レビュー

(放送当時にブログで書き込んだレビューをそのままコピーしてます。)
【第一話】
オダギリジョーさん主演の深夜ドラマ『時効警察』がスタートしました。

このドラマは時効課という、
ほとんど仕事らしい仕事がなく暇な部署に所属している主人公、
霧山修一朗(オダギリジョー)が、
あくまでも趣味で時効を向かえた事件を解明していく話です。


オダギリジョーさんっていいですね。
シリアスな役も
コミカルな役も
ストイックな役も
どんな役でも演じられてしかも存在感がある。
私の好きな役者さんの一人です。


内容は
深夜ドラマらしくいたるところに小ネタをちりばめた演出。
特に時効課の方々が面白過ぎる。
一日中くだらない話で時間をつぶしてどこからも文句を言われない。
あんな部署で仕事が出来たらいいのにと本気で思いました。


今回も小ネタがたくさんありました。
食堂で霧山の食べていたうどんが「?」の形になっていた。
時効課の人たちは「なんとな〜く」が口癖。
日曜にめがねをかけるとイギリス人?
おしること甘酒買ってきて「どっちがいい」はないでしょう。
霧山の名詞がやたらと小さい。
金で仕事をする鑑識課は支払われたお金も本物か鑑識する。

などなど
最後の「いいませんカード」も面白過ぎる。

『トリック』をもう少しライトにした感じかな。
推理がどうかよりも小ネタを含めた雰囲気を楽しみたいドラマですね

評価 ☆☆☆
【第二話】
『時効警察』第二話は
偶然も極まれば
必然となると言っても過言ではないのだ!



ラブホのわかめ前で撮られた
しずか(麻生久美子)と熊本(岩松了)さんの写真を見て

熊本「桐山くんだって通るだろ」
霧山「フゥー」
又来「フゥー」
熊本「なんなんだよそれは」
又来「ウサギのためちゃん フゥー」

結局この写真は偶然だったんだけど

そこに大友みなみ星野奈津子がたくさんの資料を持って登場
この2人出来ればもっと出番を増やしてほしいな
その資料の中に偶然見つけた事件が
「水泳オリンピック選手とコーチの不倫の末の無理心中事件」
と言うわけで今回の事件はこれに決定!


被害者の妹に会いに行った修一朗(オダギリジョー)は
「僕の趣味で調べてみたいと思ってるです
この次点で彼女のくせ
「ウソを付くと語尾に必ずハイ!を付ける」
には気付きました。
だからその後もそれをもとに推理することが出来ました。
とはいってもたいして推理することもなかったですけど


アナゴ寿司のあなごんといい
ラーメンを食べている箸が空中で止まっていたり
いたるところにちりばめられた小ネタを探すのが楽しい
ちょうど『トリック』と同じ感覚で見れるドラマです。


最後に妹しおり(池脇千鶴)が
「私をプールに突き落としたのはわざと?」
と聞いたのに対し霧山は
偶然ですよ、偶然 ハイ!
と答えたのがシュールなオチで感心しました

このドラマ終わったと思って油断していたらいけませんよ
最後に出てくる
マイケルはジャクソンですが
このドラマはフィクションです

まで見逃さないようにご注意を!

評価 ☆☆☆
【第三話】
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
今回から脚本・演出が代わりました
誰に代わったかと言いますと

ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが
あの岩松了さんです

岩松了?
知らない方のために説明しますと
ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが
時効管理課の熊本さんだったりするのです
と言うわけで
今回の『時効警察』第三話は
百万人に無視されても、
一人振りむいてくれれば人はしあわせ・・・
じゃない?



脚本・演出が代わったことを事前に知っていたためか
1話2話とずいぶん趣向が違う気がしてならなかった
やたらとお色気があったり
解決へのヒントが抽象的すぎたり
前回までの小ネタを無理やり使っていたのも気になった
又来さんが拾った婚姻届や
管理課の人たちがひやかす時に使う「フンー」
十文字が大切にしている銅鐸
などなど


内容を簡単に言うと
駅の売店の売り子さんが
指し込む新聞に自分の美的センスを表現していた
それをほめてくれたたった一人の男のために
彼女はウソの証言をし事件は迷宮入り
そして彼女は彼と結婚をした

妻役のこの人もしかして
『鬼嫁日記』のお色気OLさん?


又来さんとサネイエのけんか
しずかの財布がなくなったこと

これらのエピソードもサブタイトルとつながっていたら
もっと納得できたかも


最後の
二人でするのはつれションですが
この物語はフィクションです
もいまいち

わたしなら

グレーシーと言えば








ヒクソンですが


この物語はフィクションです

なんてどうでしょうか

評価 ☆☆☆
【第四話】
許されぬ 時効すぎても 罪は罪
いきなり俳句から始まった今回の『時効刑事』タイトルは
「犯人の575は崖の上」


崖の上で俳句を読んで事件を解決するサスペンスの女王
アヤメ旅子(永作博美)
彼女の最初のシーン
壊れかけた遊園地を補強するときが来たみたいね
は、下火になった人気を再び復活させることを言ったのか
それとも事件ことを言ったのか
そもそもこのシーンは『アネゴ探偵』のカットなの???

まっどうでもいいんですけどね
旅子の出版した本のタイトルが
命 GAKE
だったことぐらいどうでもいいんですけどね


心に残った台詞
善良な市民「ここに行きたいんですけど」
十文字「ああここねここまっすぐ行って
上手に出てフレームインして
最初の信号をキューして
下手の大きなビルナメ
少し壊れた感のある小さなビルから
ショットあおりで3階をバミって下さい
見切れそうになるから注意してロケ班しなさい
それじゃあこれで撤収しますね


上手・・・右
下手・・・左
フレームイン・・・入る
キュー・・・合図
ばみる・・・マークする
ロケ班・・・場所探し
なめる・・・画面の奥に配置する
ショット・・・連続した映像
あおり・・・見上げる
見切れる・・・関係ないものが見える
撤収・・・去る

調べるの大変だった〜


最後のテロップ
ソノ・シォ〜ン」はどうかと思うが
もしかしてこのままどんどんフィクションと離れていくパターンだろうか
最後には「ン」しかあってないような言葉(ウルトラマンとか)になるのか?
私ならこうするな
ダンプカー やたらとうるさい クラクション
ですが・・・」


今回は面白かった
とにかくこの言葉が今回のストーリーを上手くまとめあげました

許されぬ 時効すぎても 趣味趣味

評価 ☆☆☆☆
【第五話】
これから『時効警察』のレビューを書きまーす
よろしくお願いしまーす!オッス」


今回は
篠山紀信チョップではなく
アナフィラキシー・ショック(アレルギー)と
同性愛が事件の鍵でした


途中出てきた夏川りな
私の不幸は自分とキスが出来ないことね
彼女はガムをかむとあごの筋肉がメタモフェスタに
作用し10秒間だけ15年前に戻るのでした

このように強烈なキャラでしたが事件とは無関係


関係があったのはなんと
付き人の及川正義(東幹久)
この展開は読めませんでした


面白かったのは
霧山が雪絵(奥菜恵)のクリニックに来たとき
雪絵「雨山ってなってるけど」
霧山「めんどくさかったんでしょうね」
(キョロキョロする霧山)

三日月メモ
女はウソつくとき相手の顔をじっと見て言う
反対に
男はウソつくときキョロキョロする


雨山と書いたのは雪絵を警戒させないために
わざと自分の名前を書かなかったんじゃないかと思いました


同時進行していた
チョコボール事件も無事解決し
なかなか面白いストーリーでした


そうそう風邪の話
熊本さん・・・缶詰を開ける
サネイエ・・・裸で海岸に立たされる
又来・・・トイレにほうきを立てかける
三日月・・・おでんを作る?
そして
霧山・・・トイレにほうきを立てかけるでした


こころ 公正であれ
     大胆であれ
      輝いてあれ 
はテレビ朝日の社是(しゃぜ)ですが

このドラマはフィクションです

もう文字遊びではなくなったようですね
残念です
私だったら・・・
(この間スキーに行ったときの体験談)

やたらと奥さんが若くてビックリするのは



ペンションですが
このドラマはフィクションですオッス!

評価 ☆☆☆☆
【第六話】
あれっ  あれーーー
 今日は絶対 絶対 ぜーったい
 なんか重要なことにぶつかったぞーー
 えーっ えーっ <ポッポーー> えぇーーっ
 なぁんだぁ〜け〜
 なんだっけーーーーーー



放送を見る前にレビューを見てしまった
「今回は悲しいお話でした」と書いてあり
んなばかな!
『時効警察』に限って悲しいわけない
そう思っていた

でも
今回は悲しいお話でした

子供の頃
松田優作の『探偵物語』が大好きだった
このドラマもギャグ満載で
もしかしたら『トリック』とか『時効警察』の
元祖なのかも知れないと思っているのだが
この『探偵物語』でも時々妙に悲しい話があった
今回の『時効警察』を見ててそんな昔を思い出しました


「ばれない罪こそ 背負う罪」
微妙に前々回のアネゴ探偵入ってるし

十文字「今夜あいてますか?」
(おっとーデートの誘いかー)
レイコ「(軽ーく)あいてますよ」
(お店のことか)

パンダの乗り物から出る音が
いつも事件解決のときかかるBGMだし

他にもたくさん小ネタをちりばらせながらも
最後は「誰にも言いませんよ カード」を娘に渡す霧山

お母さんを苦しみから解放してあげたかったんでしょうね
だからわざと霧山たちをお母さんと会わせた
今回霧山たちが解決した事件は
母親の罪を知っていながら知らないフリをしていた
けなげな少女の事件
でした


今回でソノ・シォ〜ンは終わりでショ〜ンボリですが
このドラマはフィクションです


それでは今回も自己満足のために行きます

コンパのとき一人だけ高いと浮いてしまうのは

テンションですが

このドラマはフィクションです


評価 ☆☆☆☆☆
【第七話】
『時効警察』第七話
主婦が裸足になる理由を
 み〜んなで考えよう


で答えは
裸足になってる主婦の全てが
何らかの犯罪を犯しているということ?
さすが岩松了の脚本
私には難解すぎました


そもそも時効は何年なの
15年じゃないの
強盗は7年で時効なのかな?


一つ感心したのは
しんでれら」の絵本
やたらとアップで映していたから
何かあるなとは思ってた
まさか犯人が死体となって出てきて
死んでれら〜
なんてオチはやめてくれよっ
と思ってたんだけどさすがにそれはなかった
靴を片方脱ぎ捨てたってことで
今回の事件とダブらせたんですね
ラストで旦那さんが子供に話しているシーンは○


あと秋津聡子(葉月里緒奈)が
しずか(麻生久美子)に語っていたシーン
わかる?
 この世にオリジナルなものなど一つもないの
 全ては何かの模倣なのよ
 あえて言うならその模倣の仕方に
 オリジナルなものはあるんでしょうね

これアニメ『巧殻機動隊』で出てきそうな台詞
この台詞もなかなかかっこよくて良かった


あとは意味不明なことが多かった
無理やり寂水のテーマ使ってたり
運転手が『那須の茄子』の箱持ってたり
『厄除けやっくん』ってなんなの?
それにサネイエ(江口のりこ)の恋なんて興味ないよ
諸沢(光石研)さん出てこなかったのはモグラがばれたからか〜


でもこの2人は良かったよ
ハチさん 放送局逆探知!
これ全部食べてからね
そうだね

【参考資料(1):夏美の手紙】
聡子さんへ
聡子さんお久しぶりお元気ですか?
例のリバーシブル爪楊枝の特許料
たくさんお金が入ってきます
それと二人で計画した約束は破ってしまったけど
もう一つの約束はちゃんと守ってますよ
どうぞお元気で
さようなら
       夏美


【参考資料(2):ラストテロップ】
僕の妹にフィクションに似た言葉は?と聞いたところイリュージョン・犬のジョン・ファッション・合掌・柚子胡椒・あちょー・絶好調・金賞・浜ショー・戦国武将・国際宇宙ステーション・東証・和尚・四川省・新人タレントオーディション・あんたが大将・躍らにゃ損、損・などと返事が来ましたが、
このドラマはフィクションです

【参考資料(3):自己満足】
クエンティン・タランティーノ監督
ジョン・トラヴォルタ主演の
1994年のアクション映画は
パルプ・フィクション
ですがこのドラマはフィクションです

評価 ☆☆☆
【第八話】
おそらくはこのドラマが始まった当初
誰かがすでに言ってたかも知れませんが
私は今日初めて気が付いたので言います
『時効警察』の主人公の名前と
『野ブタ。をプロデュース』の主人公の名前
似てるのは偶然ですか?

というわけで(どういうわけだか)
今回の『時効警察』は
「桜咲く、合格通知は、死への招待状?」


今までの中で一番展開がスピーディな気がしました
1時間があっという間でした
なぜかというとおそらく
今回の事件と関係ない話がやたらと多くて
しかもその一つ一つが濃い濃すぎるっ

冒頭の甲殻類オンパレード
(これは甲殻合格を掛けたのか?)

森の荒熊さんのエピソード
あのノートが事件をとく鍵になるのかと思いきやフェイクかよ!

せっかく登場した霧山そっくりの山崎晋也(オダギリジョー)も
それといって事件とは関係なかったし

あと、「多め亭
サービスのいい店なのかと思ったら
多めに出して、多めに金とって新手の詐欺かーー

犯人の関ヶ原弥生(櫻井淳子)が
恐ろしく国語苦手だったのも
事件をとく鍵にはならなかった
真理 求むれば
 老いて 積み木 崩さず
」(漢字適当)
「知ってますよねぇ」「ええ」

タイムカプセルの話はちょっと感動だったが
律子が「一流大学」「大喜び」など漢字使ってるのに
弥生の文章
りつこちんが
 またぞろけむたり

これには笑った


これらのエピソードが事件とほとんど関係なかったことも含めて
今回はかなり満足でした

最後のテロップかなりまともでしたね
(とは言っても普通のドラマと比べるとまともじゃないけど)
忌野清志郎は元RCサクセションですが・・・
このドラマはフィクションです


私なら・・・・・

十文字が言うとやらしく聞こえるのは

奥さん」ですが

このドラマはフィクションです


昨日の『日本アカデミー賞』での
オダギリジョーさん最高でした
最終回もがんばってください!!

評価 ☆☆☆☆
【第九話:最終回】
とうとうこの『時効警察』も最終回を迎えてしまいました
なんだって始まりゃ終わる
熊本(岩松了)さんも言ってました
というわけで今回のサブタイトルは
さよならのメッセージは別れの言葉とは限らない
 といっても過言ではないのだ!



1話から見てる人にはなじみのネタが今回はたくさん登場しました

ふん!

霧山(オダギリジョー)のあだ名がボツネン
でもこれほとんど呼ばれてなかったですよね
霧山は霧山って呼ばれてたし

そしてついに最終回まで持っていた婚姻届

遺留品を渡すときに一緒に机まで動かす事

「日曜にめがねかけるのはイギリス人みたい」
この理由が最終回に来てとうとう明かされました
イギリス人「だって日曜にかけとけば月曜にかけなくてすむでしょう」
なるほど〜そういう理由だったのか!!

「心が曇るとめがねも曇る」
これはきっと
「ウソつくと髪型が変わる」
のつながりかな
冴島の自白のときも髪型変わってましたね

熊本さんのウンコ

諸沢(光石研)が霧山の払ったお金を本物か疑う

そして最後に
再び一度婚姻届が落ちているのを拾う又来(ふせえり)
じゃんけんで負けたら名前を書くゲームをして
じゃんけんしようとしたらいきなり蜂須賀(緋田康人)が意味もわからず入ってきて
結局霧山が負けていやいや婚姻届に名前を書く
そのときなぜか婚姻届がひかり輝く
同じ頃、交通課に韓流スターが現れて
これも1話とまったく同じシチュエーション

おそらくその後
交通課の下北沢(大友みなみ)と吉祥寺(星野奈津子)が
時効管理課で韓流スターが来てると騒ぎ出し
みんなが出て行ったのを見計らって
三日月くん(麻生久美子)が婚姻届を盗むんでしょう
こうやって1話を振り返りつつ終わる演出も私は好きです


最後のテロップは
芳本はミッチョンですが・・・このドラマはフィクションであり
登場人物・団体名等はベートーベンとモーツアルトと
サリエリとバッハとキダ・タロー以外は架空のものです

(画面いっぱいに現れたそーぶくんの中に
一匹だけマーフィーがいたの気づきました?)


最後にこのドラマの感想を・・・


今回で最終回なんてチクショー
でもこのドラマはフィクションです

評価 ☆☆☆☆

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